平成24年8月23日(木)及び24日(金)、和歌山県和歌山市で開催された第62回全国高等学校PTA |
連合会大会 和歌山大会にPTA4名と教員1名が参加しました。和歌山大会は「和をもって響き合 |
え!」をメインテーマとし、「つれもて広げる共有の輪」をサブテーマにして、発表等が行われました。 |
初日の午前、和歌山ビッグホエール会場で開催される開会式の前に行われた高校生のアトラク |
ションは、若さに満ち溢れ、生き生きとしていました。その後、和歌山大会副実行委員長の開会の |
ことばで始まった開会式は、滞りなく終了。昼食の間も、高校生のアトラクションを見せていただき |
ました。 |
午後、基調講演が行われました。最初に、国立大学法人 和歌山大学観光学部・宇宙教育研究 |
所教授尾久土正己(おきゅうどまさみ)先生より、「『はやぶさ』と和歌山大学の関わり」をテーマにし |
た話を聴きました。小惑星探査機「はやぶさ」の旅を組曲にしてCD化したり、音楽DVD(「祈り」はや |
ぶさの物語)を作成したりしたそうです。特に、DVD作品がWorld Media Festival(ドイツ)広報部門銀 |
賞を受賞し、世界的に認められたそうです。また、オーストラリアのウーメラ砂漠を訪れ、2005年6 |
月13日に、はやぶさカプセルの帰還映像をネット中継したことでも世界的に有名になったことを知 |
りました。「はやぶさ」のサポート活動に対し2010年12月文部科学・宇宙担当の両大臣から感謝 |
状を贈られたそうです。 |
次に、独立行政法人 宇宙航空研究開発機構シニアフェロー宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学系 |
教授川口淳一郎(かわぐちじゅんいちろう)先生より『「はやぶさ」が挑んだ人類初の往復の宇宙旅 |
行、その7年間の歩み』をテーマにした話を聴きました。 |
講演会の概要は以下の通りです。 |
はやぶさが実証した地球引力圏外の天体へ着陸し、往復して帰還した宇宙飛行は、人類未到 |
の挑戦でした。 |
「はやぶさ」は、2010年6月13日、その宇宙飛行を終え、オーストラリアのウーメラ砂漠地帯に帰 |
還し、試料回収カプセルを無事降下・回収することに成功しました。 |
はやぶさは、その飛行中、数々の故障や困難に直面しましたが、プロジェクトのメンバー全員が |
よくそのミッション目的を共有し、そして高いモチベーションをもって率先してとり組み、このことが |
地球帰還の成功へとつながりました。 |
この講演では、打ち上げから帰還までの7年間の飛行運用をふりかえり、いろいろな局面で得 |
られた苦心や教訓を紹介し、成果を次世代へつなげる方法、新たな構想を立ち上げるのに必要 |
なとりくみ方などについて述べたいと思います。(以上、大会要項より抜粋) |
この講演会で、川口先生は、教科書の内容に載っている過去の財産ばかりを学ばせる画一的 |
な教育ではなく、今後の教育は「Inspiration for Innovation」(直訳:新しい切り口のために何かを |
やろうという気持ちを起こさせる力)が大切であると強調していました。目的達成のためには、夢 |
をあきらめず粘り強く挑戦していくことが大切であると教えていただきました。また、プロジェクトチ |
ームで支えた力は、今後の私たちの活動にとても参考になる内容でした。 |
大会2日目は、第1分科会に参加しました。テーマは、「学校教育とPTA〜社会性を身に付け |
『生きる力』を育む教育とPTA活動〜」でした。全国から選ばれた4校の学校から、PTAの活動 |
報告がありました。 |
この2日間は、参加されたPTAの方にとっても有意義な日々となりました。次期大会は、平成25 |
年8月21日(水)〜23日(金)、山口県で開催されます。 |